モリサキ|新梅田食道街〜大阪で一番カンパイが似合う街〜

モリサキ

店内へと続く階段を上ると新梅田食道街唯一の麻雀店がある。
白い壁に明るめの店内には10卓の自動卓がおかれてあり、
飲み帰りのお客さんグループが真剣にゲームを行っていた。

雀荘というとなんとなく一人では入りにくいイメージを持ちがちだが、
そこは気さくで穏やかな店長が不安を払拭してくれる。
「若い人にも来てほしい、また初心者の方でもスタッフがサポートしますので」
確かに気軽に立ち寄れる雰囲気を店内からも感じられる。

「実は梅田で一、二を争うほどの老舗なんですよ。」とは三代目の店主○○さんの言葉。
歴史が深い新梅食道街の名店がまたここに。

店内のメニューはソフトドリンクに限りは無料（アルコール類は別途）。
また小腹が空けばできたての食道街メニューを出前してくれる。
これは新梅食道街の中にある麻雀店という魅力の一つだと言い切れる。

店主いわく、ゲームとは違うリアル麻雀の魅力はなんといっても臨場感。
お互いの顔を見やり、想像と戦略を巡らしながら行う勝負は、その場で麻雀牌を握らなければわからない。

「ゲームで強くても実際はまだまだというお客さんもいらっしゃる。
僕も初めたての頃はいい手が入ると、牌をつまむ手が震えたりしましたけどね。」
確かにそんなものなのかも。

スラッと牌を並べて、慣れた手つきでゲームを手ほどきしてくれる店主からは、やはりその道の風格を感じる。

飲み帰りにちょっと遊んでいこう。初心者でも大丈夫。そんな雰囲気で入れる麻雀店は仲間同士のコミュニケーションをより一層深める手段として、実は丁度良いのかもしれない。

食道街の名品をつまみながらゲームに興じていると、少し冷やりとした牌の手触りが、
新梅の歴史と共に交わされてきただろう、幾多の真剣勝負を伝えてくるようだ。